Vol.1 【インザーギ引
退】
先日、ミランのFW フィリッポ・インザーギが引退を発表した。オレの1番好きな選手
だっただけに非常に残念だ。
今後はミランに残り下部組織の監督になるらしい。2年契約とのことだ。
インザーギは現在38歳。今年39歳になる。サッカー選手としてはよく働いた方じゃないかと思う。
セリエA370試合出場、156ゴール。その他公式戦の総ゴール数は316。オレの中で『ストライカー』と言えば彼しかいな
い。
インザーギは典型的なレスポンス型のFWだ。つまりいいパサーがいることが条件だ。
ドリブルで切り込む技術があるわけでもなく、圧倒的なスピードがあるわけでもなく
絶対的な高さがあるわけでもない。でもゴールは決める。彼の武器は『飛び出し』と『嗅覚』だ。
オフサイドライン上で生まれた男なんて言われることもあったが、彼は常に最終ラインのDFとの駆け引きで裏を狙っている。
確かにオフサイドも多かったが、裏へ抜けるタイミングは絶妙だった。それにパサーとの連携もよかった。
ルイ・コスタ、ピルロ、カカ、セードルフなどのパサーがいつからこそ彼はゴールを奪えた。
もうひとつ『嗅覚』だ。これはセンスや運もあるかもしれないが、『何でここにいるんだ、インザーギ!』ってこと。
要するにごっつぁんゴールだが、オレはごっつぁんゴールこそFWの真骨頂でもあると思う。
ゴール前でこぼれ球を常に狙っている感覚。ここにくるんじゃないかという読み。こぼれ球への反応速度。
よく『あれは誰でも決められる、おいしいゴールだよな』と第三者は言うがオレはそうは思わない。
『インザーギだからそのポジションにいた』、という方が正しいと思う。そりゃこぼれ球でGKもいなければ決めるのは簡単だ。
しかし、そのポジションにいなければもちろんゴールは決められない。インザーギでなければそこに誰もいなかったかもしれない。
結果論にすぎないが、インザーギだからこそ『おいしいポジション』にいる確率は高かったように思える。
彼はこれから指導者の道を歩むが、正直監督としての期待はあんまりしていない(笑)プレーを見る限り監督に向いているとは
全然思えないからだ。しかし、下部組織を率いるとのことなのでインザーギ2世と呼ばれるFWを育成してもらいたい。
監督として大成しなくても、インザーギイズムをもつFWの登場に期待したいと思う。
とりあえず、お疲れ様でした。選手としてプレーを見られないのは残念だけど、これからも応援しています。
オレはFC
RAIDENのインザーギになれるように練習に励もう.。

お疲れ様でした!